ja-JP/about_Variables.help.txt

TOPIC
    about_Variables

簡単な説明
    PowerShell で値を保存する「変数」の使い方を説明します。変数は
    $変数名 という形式で表記し、コマンドの結果や設定値などを格納します。

詳細な説明
    変数は、値を格納するための単位です。PowerShell では、変数名の先頭に
    ドル記号 ($) を付けて表します。たとえば $a や $process のように
    記述します。変数には、コマンドの実行結果や、名前・パス・設定・値など、
    あらゆる種類のオブジェクトを格納できます。

    PowerShell の変数には、主に次の 3 種類があります。

    - ユーザー作成変数
      ユーザーがコマンドラインやスクリプトで作成する変数です。作成した
      セッションが終了すると失われます。維持したい場合はプロファイルに
      記述します。

    - 自動変数 (Automatic Variables)
      PowerShell が作成し、状態を保持するために使う変数です。値は
      PowerShell が管理します。例: $PSHOME, $PSVersionTable。詳しくは
      about_Automatic_Variables を参照してください。

    - 基本設定変数 (Preference Variables)
      PowerShell の動作を調整するための変数です。例: $ErrorActionPreference。
      詳しくは about_Preference_Variables を参照してください。

変数の作成と利用

    変数は、変数名に値を代入することで作成します。

        $MyVariable = 1, 2, 3
        $Path = "C:\Windows\System32"

    変数の値を表示するには、変数名をそのまま入力します。

        $MyVariable
        # 1
        # 2
        # 3

    値を変更するには、新しい値を代入します。

        $MyVariable = "緑色の猫。"

    変数を削除するには、Clear-Variable または Remove-Variable を使います。
    Clear-Variable は値だけを消去し、Remove-Variable は変数自体を削除します。

        Clear-Variable -Name MyVariable
        Remove-Variable -Name MyVariable

    変数名に $ を付けずに Remove-Item で削除することもできます。

        Remove-Item -Path Variable:\MyVariable

変数の型

    PowerShell の変数は既定では型が固定されておらず、任意のオブジェクトを
    格納できます。型を明示したい場合は、角かっこで型名を指定して変数を
    作成します。型を指定すると、以後その型に変換できる値だけを格納できます。

        [int]$number = 8
        [string]$words = "こんにちは"
        [datetime]$dates = "2024/09/12"

引用符と変数

    変数の扱いは、引用符の種類によって変わります。

    - 引用符なし、または二重引用符 (") の中では、変数はその値に展開
      されます。

          $name = "太郎"
          "こんにちは $name"
          # こんにちは 太郎

    - 単一引用符 (') の中では、変数名はそのまま文字列として扱われます。

          '値は $name です'
          # 値は $name です

    詳しくは about_Quoting_Rules を参照してください。

特殊文字を含む変数名

    変数名に空白や特殊文字を含める場合は、波かっこ {} で囲みます。

        ${save-items} = "a", "b", "c"
        ${save-items}

    Env: などの名前空間を含む特殊な名前にも波かっこを使えます。

        ${Env:ProgramFiles(x86)}

変数のスコープ

    変数には既定でスコープがあり、作成した場所に応じて参照できる範囲が
    決まります。スコープ修飾子を使うと、別のスコープの変数を扱えます。

        $Global:Computers = "Server01"

    リモートセッション内でローカルの変数を使うには Using: 修飾子を
    使います。詳しくは about_Scopes と about_Remote_Variables を
    参照してください。

変数の保持

    セッションで作成した変数は、セッションを閉じると失われます。次回以降も
    使いたい場合は、$PROFILE が示すプロファイルに代入文を記述します。

変数を操作するコマンドレット

    Clear-Variable 変数の値を消去します。
    Get-Variable 変数の一覧を取得します。
    New-Variable 変数を作成します。
    Remove-Variable 変数を削除します。
    Set-Variable 変数の値を設定します。

関連項目
    about_Automatic_Variables
    about_Environment_Variables
    about_Preference_Variables
    about_Scopes
    about_Quoting_Rules
    about_Remote_Variables

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原文: PowerShell-Docs (CC BY 4.0) の翻訳 / PSHelpJaJP